「はる兄は、いろいろ悩んでたんだ。将来会社も継がなきゃいけないし、病気の事も、お前の事も…」 「……会社?」 なんの事――――? 「はるとって……」 「大手春日企業の社長の息子だ。ぼくは血を分けたはる兄の片割れだね」 「そんな、の…全然知らなかった……」