「ああ、起きたんだね」





と、この男は何もなかったようにあたしに聞いて来た






「・・・うん」






あたしとこの男の間に長い沈黙が走る





黙り込むあたしを不思議に思ったのか



男はどんどん近付いて来た







ゾク






あたしは背筋が凍るような感覚に陥った