リングが私とずっといてくれるつもりだったのを知って、私はとても嬉しかった。

「リング、私と一緒にいてくれるのね…!!大好き、リング。あなたは友だち以上に大切、ずっと大好き…!!」

『ネオ。』

リングは私の手を取り、とても真剣な顔で言う。

『私は、人間の感覚は芽生えていても、人間ではありません。それでもあなたのそばにいても良いですか?』

初めて面と向かって聞けたリングの気持ち。
次は私の番。

…どうか、私の想いがリングに伝わりますように…

「私はリングと一緒がいいの…!私とリングは同じよ?違いが少しくらいあっても私には分からない。何か違って困ることが分かったら、ふたりで考えたらいいじゃない。リングもまた私に教えて?私が長く生きられないなら、その時までリングと同じ気持ちでいたいから…!」

『ネオ、ありがとう。あなたには自由に生きてほしい。私とともにこれからもいてくれる意思があるのであれば、これ以上幸せなことはありません。それに、『約束』ですからね。』

リングは笑顔で、自分の小指を目の前に出して、絡ませる真似をした。

「うん、『約束』…!!帰ろう、リングのご主人様の家に…!」

『はい、ネオ!愛しています、あなたを。これからもずっとそばに。それが私の願いです。』

「ありがとう、リング…!!私も同じだよ!!」


そう、私はただの女の子で、リングは王子様ではなくて、私とずっと旅をしてくれた、私の心の支え。
友だち以上の、唯一の、大切な相手。


きっと長くはない私の命。
それでも私がこれからも生きていく場所は…