スタンドバイユー

軽くウインクをして、さやさんはロッカーを出て行った。



確かに格好いいし。



性格もテレビで観るより良さそうだし。



目もすごくキレイだったなぁ…。



香水のいい匂いがしたし、



キスも素敵だったなぁ…。



どうしよう?



あたし、彼の事ばっかり考えてる?



彼の笑顔が頭から離れない。



あたし、やっぱり



彼の事



好き



なのかなぁ…?



「好ちゃーん、レジ入ってくれる?」



「あ、はい!すみません、今、行きます!!」



あたしはさやさんの声で現実に引き戻された。



そうだ、今はバイトだ、バイト!




その内、彼の事なんか忘れてしまう。



うん。




きっと、その内…。