スタンドバイユー

「アレって?」



聞き返すあたしの耳元に、さやさんが顔を近づける。




「好ちゃんの事、彼、好きになっちゃったのよ」



「―えっ?!まさかまさか!!」



「ほら、好ちゃん声大きいよ」



さやさんに突っ込まれて、あたしは我に帰る。



「だ、だって、あたしあんなに思いっきりひっぱたいちゃったし…」



「そーんな事、関係ないの。好ちゃんだって、好きな相手としかキスしたくないでしょ?それは彼もおんなじ」



さやさんが勝手に納得して頷いてる。



「で、でも!そんな事あるわけないじゃないですか!!」



「なぁに?好ちゃん動揺してるの?少なくとも彼は好ちゃんに、好意を持ってるって。安心なさい。お姉さんが保証してあげるから」



「べ、べつにあたしは…」



顔を伏せたあたしにさやさんが言う。



「ね。好ちゃん、キスされてどうだった?」



「え?そ、それは…」


「もう、恋してます。っいう顔してるわよー。頑張んなさい。お姉さんが見守っててあげるから。」