スタンドバイユー

「…は?!有樹 愛にキスされた!?」



「ちょ、ちょっとさやさんっ。声が大きい!!」




昨日、



って言っても、0時過ぎてたから、今日の事…、



何でも相談に乗ってくれて、本当のお姉さんみたいなバイトの先輩、さやさんに昨日…もとい、今日あった事を聞いてもらった。



バイトに入る前の、ロッカールームで。




「一昨日の事だって信じられないに、昨日わざわざ、有樹 愛が好ちゃんの部屋まで行ったの?」



信じられない様子のさやさん。



そりゃあ、そうだ。




あたしだって、信じられない…



夢だと思った。けれど、



返しそびれた、一昨日彼をひっぱたいた時に落ちたサングラスが、あたしの手元に残っている。




「これが有樹 愛のサングラス?幾らで売れるかなぁ?」



「ちょっとさやさんっ!マジメに聞いて下さいよ!!」



膨れたあたしに、



「ごめん、ごめん。でもそれは、たぶん、いや、間違いなくアレね。」



自信たっぷりにさやさんが言う。