しばらくして、玄関のドアが開く音がして、今度は急いで愛を出迎えた。
「お帰りなさい」
やっと言えた、あたしのコトバに反応するように、愛があたしを抱き締めてくれた。
きつく、強く。
その強さに反応するように、あたしの涙腺は決壊した。
愛はずっと一定のリズムであたしの背中を叩いてくれて。
泣き止んだあたしを、
「エラかったご褒美に」
って、お姫様抱っこでリビングまで連れて行ってくれた。
前にお姫様抱っこをしてくれたのは…
あぁ。そうだ、2回目に、あたしの部屋に来てくれたとき。
大丈夫。
あたしたちには、たくさんの思い出も未来も、ある。
絶対、崩れたりしない。
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