スタンドバイユー

玄関で、小競り合いの声が聞こえて、愛が戻ってきた。





「アサミさんは?」





聞いた、あたしに。







「帰したよ。ごめんな、好」






言う彼に、





「下まで送ってあげて?危ないでしょ。1人じゃ」





「…でも…」





迷う愛に、





「アサミさん、お酒飲んでたんでしょ?タクシー拾ってあげて。あたし、思いやりが、ある愛が大好きだよ?」





あたしが言うと、





困ったような、はにかんだような顔で、






「わかった。すぐ戻る」





愛は出て行った。






お鍋の中の、お醤油の海の中に沈んでいる、ジャガイモやお肉がかわいそうだったけれど、






いつまでも、残しておくと、愛が気にするだろう。




さっと片づけた。





お皿に盛り付けて置いた分が残っているから大丈夫。





気分を明るくして、夕食のおかずをテーブルに並べた。