何度でも君に好きが届くその瞬間まで【番外編】



*・。・*。・


「せんぱーいっ、リモコンどこにありますか?」


「ねぇ、エロ大魔人、いい加減追い出すよ?」


週末恒例の先輩の家にお泊まりの日

私に先にお風呂に入らせてくれた先輩が、今度は脱衣所に入ってしばらくした頃



ホントにリモコンの場所がわからなくて


ホントホント


行方不明のリモコンを求めて



勢いよく洗面所の扉を開けた


決して裸体を拝みに行った訳じゃないからね


うんうん


目の前にはお風呂から上がりたての先輩


赤く染まった頬に、黒髪に滴る水


冷めた目で私を見下ろす全てが!!



「最高」


「だだの変態」



下に黒い半ズボンを履いた先輩が呆れたように溜め息を吐く


さあああいこおおおおおおぅ!!


ちゃっかり洗面所に入って、先輩の隣に並んで鏡に写り込む


横目で私を見る先輩は、お風呂から上がると歯を磨く


だから、その間は私のゴールデンタイム



先輩の上から下まで見つめあげる



「先輩、気にしないでくださいね」

「うん、結構前からもう気にしてない」

「ちょっとは恥じらいを持ってくださいっ」

「羽華が一番身に付けた方がいいものだね」



引き締まった体にあるホクロ


目元のホクロ同様、色気満点ですね


嫌な顔をしながらも、上裸でいてくれるんだから、きっと


「特殊な性癖ついちゃいましたね」

「服着たら脱がせてくるじゃん」

「脱がすのも好きなんで、着たければどーぞ」


どーぞどーぞと服を捧げれば、それを無視してタオルで髪をワシャワシャと乾かす


「ちゃんと、ドライヤーで乾かさなきゃ駄目ですよ?」

「………めんどくさい」

「駄目ですよっ」


既に眠そうな先輩は、本当にこのままベッドに寝に行ってしまいそう


この間も風邪引いたばっかりなのにっ!


「先輩!ドライヤーは、私がしたいです!」

「ん、任せる」


手を上げて申し出ると、いつから使っていないのか、どこから出てきたのかも解らないドライヤーが出てきた


この人、お手入れしてないのにこんなに髪の毛サラサラなのかな……


毎日癖毛に悩まさせる私からしたら、先輩の髪の毛をすすってでも、DNA貰いたいぐらい


「羽華、痛い、はげる」

「はげろ」


ガシガシと先輩が持っていたタオルを奪って髪をタオルドライする