天使の記憶



クラス全体が、
香坂さくらの美しさに
息をのんだ。




「席は窓側の一番後ろや。
あそこな。

仲良うせーよ。」




それだけ言うと


中嶋は黒板の隅に
今日の時間割を書き
教室を後にした。




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