ペリドットの約束

「あるとき、レッスンで、完璧すぎるくらい完璧に超絶技巧を弾いてね。なんというか……いつも完璧なんだけど、その日は、悪魔的だったんだ。そして、“俺は本当の悪魔になることにした”と言ったんだ。私は思春期の一時的なものだと思った」

「……」

「でもフローラさんに出会ってから彼の演奏は変わったんだよ。でも……」

「でも?」