ペリドットの約束

数分後、アルノルド先生はやってきた。

角刈りの黒髪に豊かな眉、大きな目に笑い皺がざっくりと入った、背の低い中年という風貌で、優しさが滲み出ている。

「久しぶりだなあ、ロベルト。旅はどうだい?順調か?」

「いえ、彼女のことは……フローラの手がかりは掴めていません」

「そうかそうか。なつかしいなぁ。そのお嬢さんは?」

「ユリアの預言に従って一緒に旅をしてる、プリシラです」