ペリドットの約束

「あたしちゃんとユリアさま信仰してるよ。ほら、ベッドのところに聖典もあるでしょ?」

「あ、ほんとだ……」見慣れた聖典がベットに読み置いてあり、なんだか安心する。

「ね、司祭の妹ってことは、スゴイ力とか、占いとかできるの?占って!」

「ごめんなさい……わたしには力がないんです」

「ふうん?そうなんだ」

わたしは息が詰まりそうで、息をすうっと吸った。