ペリドットの約束


「チッ。なんだよ」
そう言って男の人は、ロベルトの肩に体当たりをしながら行ってしまった。

ロベルトのガウンの帽子がふわっと落ちる。

「ロベルト、さきほど忠告してくださったのにごめんなさい」

「いいよ」

わたしがしおらしくしていると、

「手、繋ぐ?」

「え、は、はい。え?」
ててて、手?恋人みたい!
わたしはまたドキドキした。

「司祭様にお前のお守り任されてるし」

わたしは赤ちゃんとか犬とかみたいに思われているらしかった。