「おふたりさんはどこまで乗るの?」 「えっと……どこだっけ?」 「イースティンです」 ロベルトは言った。 「そうなのね。ヴァイオリンを持ってらっしゃるから、そうだと思ったわ」 「どうしてですか?」 私は言った。