「お嬢さん、列車の旅は初めて?」

「はい!初めてです」

「まぁ、よく見たらなんて美しいお嬢さんなんでしょう。神殿の絵のユリア様みたいね。ふふ。まさか噂の司祭の妹さんだったりして」

おばあさんは笑った。
わたしは嬉しくなって答えた。

「はい!実は」ぱちっ!