そんな話をしていると、おばあさんがボックス席の扉を開けた。

「ごめんなさい、相席、いいかしら?」

「どうぞ」
わたしは感じよく答えた。

汽笛が鳴り、列車が動き出し、加速する音が聞こえる。

「わぁぁぁぁ……!」
わたしは思わず声を上げた。

ロベルトはちょっと恥ずかしそうな顔をする。