私たちは駅についた。
レンガづくりの駅舎のシンボルのように、
ローマ数字の文字盤の大きな時計がかかっている。

そこには蒸気を吐く大きな黒い列車が待っていた。

「ロベルト、これが列車ですか?」

「何にも知らないんだな。乗るぞ」