「その紳士は、見た目は神聖なる絵画に出てくる悪魔の生き写しであるが、

善良な人物であると……
お告げの通りあなたは現れました」


「俺は神殿のこと信用してないからな」

「……そうですか。

残念です。国を回るための旅費として少しですが支援できるかと思ってご用意したのですが……」

兄は金貨の詰まった袋を持ってきた。