物心ついたころから、自分が特別な存在であることはわかっていた。

自分を特別な存在たらしめたのは、

生まれであり、白と金色のウェーブのかかった髪であり、くすんだ緑色の瞳でもあった。

私は司祭の父と、巫女の母の娘として生まれた。家は神殿だった。