「プリシラ」

ロベルトは私を抱きしめて、後ろから髪をかき分けて頭を支えた。そして唇で私の口を塞いだ。

唇を離して、ロベルトは胸のあいた王子様のようなシャツの下に入れていたペンダントを取り出して私に渡した。

「プリシラ、お前は幸せになれる。約束だ」

「この宝石……私の目と同じ色です」

「うん。ほら。プリシラの家族はもうお兄さんだけなんだろ。行かないと」

「はい」私の目から涙が流れた。