イースティンに戻ると、フローラの両親が亡くなったと聞いた。それをいいことに、俺はイースティンで演奏活動を再開した。 手紙が来たのは、5年前のことだ。 “お久しぶり ロベルト 私はもう 長くないかもしれません 別に余命宣告されたわけではないけれど 奇跡の力でなんとなくわかるの もう好きにすることにしました ロベルトのことを忘れられないから いっそのこと神殿で巫女をしようかな なんてね いつまでも愛しています では” 俺はフローラを探すことにした。