俺は花を探した。赤い花……赤い花…… 「何かお探しですか?」と、さきほど光を出していた店員が言った。 その人の吸い込まれそうな目に見惚れて、俺はその人をじっと見つめていた。 「もうっ。なんですか?私の顔に何かついてます?」 「いや」