ペリドットの約束


「気持ち悪いわぁ」
「悪魔崇拝の人でしょ」
ひそひそ
ひそひそ

音楽院で気味悪がられるのは当たり前で、
早くに入学して大人になるまでずっといたからそれが普通だった。

「ロベルトーぉ!」バッ
スカーレットがやってきて俺を抱きしめた。

スカーレットは俺を気味悪がらない唯一の学生で、よく伴奏をしてもらっていた。