ペリドットの約束

夕餐の時間になった。
クリスが1番奥の、いわゆるお誕生日席に座り、客人のロベルトと私はその近くに座った。向かいには家庭教師のジェーンさん、クリスさんのちょうど向かいにリリーさん。そしてメアリーさんや給仕の人がそろった。

食前の葡萄酒とスープが運ばれる。

「それでは、いただこうか」
私たちは乾杯をした。
この家でも、食前のお祈りはしないようだ。

「前菜でございます」
給仕の人は言った。

前菜は、4種のオードブルで、とても美しく盛り付けられている。