ペリドットの約束

ダリアさんはデイジーちゃんの車椅子を引いて連れてきた。

「旅の方、来てくれてありがとう」
デイジーちゃんは屈託のない笑みを浮かべた。

「いえいえ、脚をちょっと見せてね」
ジークは言った。

「私、生まれつき走ったことないけど、走れるようになるの?」

「ええ」
ジークは言った。

デイジーちゃんの足に手をかざして、光を放つ。

しかし何も起こらなかった。