小屋を出ると、砂漠が広がっている。 さぁぁぁ、と風が砂を撫でると、 大地が呼吸しているみたいだ。 らくだが小屋から2頭連れてこられた。 毛は硬くてふさふさとしていて、 目はまつ毛が長くて愛らしい。 「さあ、乗って」 先導の人はそう言って、らくだの背中に毛布を乗せた。クッションの代わりみたいだ。まずロベルトを手伝い、私はロベルトの後ろに乗った。2人乗りのらくだだ。