「こんにちは、旅の方。神殿に行かれるのかな?」 「はい。神殿から北の森に抜けます。らくだ一頭と先導をお願いしたいのですが」 ロベルトは言った。 「らくだ?」 私は思わず聞き返した。 「うん。らくだ」 「それでは装備と飲み物はサービスさせていただきますね」 「ありがたい」 私たちは砂よけの顔を覆うケープをかぶって、水筒を腰から下げた。