「ユリア様に罪はないんだろうけど、救ってくれない女神を俺は呪って、聖典を燃やした」 「……」 「フローラが奇跡の力を持っていて、目の当たりにしたから、完全に信じてないわけじゃねえけど、神殿を完全に信用してるわけでもねえよ」 「そうなのですね」 しばらく私たちは窓の外を見ていた。