そんな彼は一ノ瀬瞬(いちのせしゅん)という。

彼と私、春野ひなとの出会いは中学の入学式。
以前から彼は町で有名な人だった。
サッカーがとても上手いらしく全国大会にもよく出ているそうだ。

そんな彼を私は姿を見るまでは全くなんとも思ってなかった。

でも満開の桜の下で彼の姿を見た時、
私は一目惚れをしてしまった。

13年間生きてきて、一度も恋愛恋愛なんてしてこなかったのに、
「恋」をしてしまったのだ。