「そういや、天音ちゃんと帰れたんかなー。」
「…妃候補が解放され、もう5日か。」
「なんや、天音が帰ったの知っとったんかいな。心配じゃないんか?」
もちろん、国の兵士である辰がそれを知らないわけはない。
しかし、まったく天音を心配するそぶりを見せない彼に、りんは聞いてみたかった。
「…天音の自由にしたらいい。私は何も…。」
この男が、天音を大事に思っているのは確か。
辰は天音の気持ちを尊重しているのだ。
しかし、彼女が村に帰るという事は…。
「あの村…輝夜村は…ほんまにあるんか?」
りんは低い声でつぶやいた。
彼女があの村に辿りつく事は、可能なのだろうか…?
そして、辰なら村の事について、何か知っているのではないのかと…。
「かぐやむら??」
辰はその名を耳にしたとたん、眉間にしわを寄せた。
「え?」
「なんだそれは?」
りんは、辰の発したその言葉を聞き、背筋に冷たい汗を感じた。
「…妃候補が解放され、もう5日か。」
「なんや、天音が帰ったの知っとったんかいな。心配じゃないんか?」
もちろん、国の兵士である辰がそれを知らないわけはない。
しかし、まったく天音を心配するそぶりを見せない彼に、りんは聞いてみたかった。
「…天音の自由にしたらいい。私は何も…。」
この男が、天音を大事に思っているのは確か。
辰は天音の気持ちを尊重しているのだ。
しかし、彼女が村に帰るという事は…。
「あの村…輝夜村は…ほんまにあるんか?」
りんは低い声でつぶやいた。
彼女があの村に辿りつく事は、可能なのだろうか…?
そして、辰なら村の事について、何か知っているのではないのかと…。
「かぐやむら??」
辰はその名を耳にしたとたん、眉間にしわを寄せた。
「え?」
「なんだそれは?」
りんは、辰の発したその言葉を聞き、背筋に冷たい汗を感じた。

