「なんでリーダーのあんたが、一人でこんな所におるんや?」
りんが出会ったその男は、以前、この町へと押しかけて来た反乱軍のリーダーの男。
りんも、もちろん彼の顔を忘れてはいなかった。
そして、二人は人気のない路地裏で話し始めた。
「…。」
リーダーは口をつぐんだ。
(コイツは信用できる奴か?)
そして見定めていた。彼は敵か味方か…。
「こんな大変な時に、単独行動かいな?」
しかし、そんな真剣な表情のリーダーとは真逆に、りんはいつもの調子で、のらりくらりと話し始めた。
「こんな時だからだ。」
警戒はしていたものの、リーダーは自然とその問いに答えていた。
やはり、りんには人の警戒心を解く素質があるらしい。
「辰に会いに来た。」
そしてその目的を、仕方なしにりんに打ち明けた。
「そういう事かいな…。」
りんが小さく頷いた。
「…よっしゃ!わいが会わせてやる!」
そしてりんは何を思ったのか、突然いつもの笑顔をふりまきながらそう言ってみせた。
「え?」
(この変なしゃべり方の男を、簡単に信用していいんだろうか…?)
リーダーの中に残る、その思いはまだ消えない。
ここは、天使教のお膝元の城下町。
もしかしたら、反乱をよく思っていない者に、はめられるかもしれない危険性だってある。
「リーダー。あんた名前は?」
しかし彼には、なぜか人を信用させ、引き付ける何かがあった。
「シド。」
リーダーがゆっくりと口を開き、自分の名を口にした。
「わいは、りんや。シド!」
そう言ってりんは、ニッと人懐っこい笑顔をみせた。
りんが出会ったその男は、以前、この町へと押しかけて来た反乱軍のリーダーの男。
りんも、もちろん彼の顔を忘れてはいなかった。
そして、二人は人気のない路地裏で話し始めた。
「…。」
リーダーは口をつぐんだ。
(コイツは信用できる奴か?)
そして見定めていた。彼は敵か味方か…。
「こんな大変な時に、単独行動かいな?」
しかし、そんな真剣な表情のリーダーとは真逆に、りんはいつもの調子で、のらりくらりと話し始めた。
「こんな時だからだ。」
警戒はしていたものの、リーダーは自然とその問いに答えていた。
やはり、りんには人の警戒心を解く素質があるらしい。
「辰に会いに来た。」
そしてその目的を、仕方なしにりんに打ち明けた。
「そういう事かいな…。」
りんが小さく頷いた。
「…よっしゃ!わいが会わせてやる!」
そしてりんは何を思ったのか、突然いつもの笑顔をふりまきながらそう言ってみせた。
「え?」
(この変なしゃべり方の男を、簡単に信用していいんだろうか…?)
リーダーの中に残る、その思いはまだ消えない。
ここは、天使教のお膝元の城下町。
もしかしたら、反乱をよく思っていない者に、はめられるかもしれない危険性だってある。
「リーダー。あんた名前は?」
しかし彼には、なぜか人を信用させ、引き付ける何かがあった。
「シド。」
リーダーがゆっくりと口を開き、自分の名を口にした。
「わいは、りんや。シド!」
そう言ってりんは、ニッと人懐っこい笑顔をみせた。

