「…青は天師教の身代わりだから、城に閉じ込められてるの?」
天音はもう一度しっかりとした言葉で、かずさにその疑問を投げかけた。
「…さあ。」
かずさは、何かを濁すように、そうつぶやいて、視線をわざとらしく外す。
彼女の口から明確な答えは、どうやら得られる事はなさそうだ。
でも、知ってる…。
かずさは、決してウソは口にしない。
「月斗は、青を助けたいだけなのに…。」
気がつくと、いつの間にか月斗の姿は、もうそこにはなかった。
「青は月斗を憎んでいるのよ。彼が青の姉を殺したんだから。」
しかし、天音の心情などおかまいなしに、かずさの冷酷の声が言う。
「月斗はそんな事しないよ!」
「…青に聞けばいいわ…。」
すかさず天音は、興奮気味にそう反論してみせるが、かずさはそんな天音とは対照的に、尚も冷静に続ける。
「…青はもうわかってるよ。」
「…。」
反論する事はここでは無駄な事だと理解した天音は、消え入りそうな声で小さくつぶやいた。
そして、かずさもまた口をつぐんで、天音の次の言葉を待った。
「————かずさ。石を探すにはどうすればいいの?」
天音は顔を上げて、もう一度かずさを真っすぐと見た。
彼女は決意した。
このままでは、何も変わらない。
真っすぐな天音の視線が、確かにかずさに突き刺さった。
天音はもう一度しっかりとした言葉で、かずさにその疑問を投げかけた。
「…さあ。」
かずさは、何かを濁すように、そうつぶやいて、視線をわざとらしく外す。
彼女の口から明確な答えは、どうやら得られる事はなさそうだ。
でも、知ってる…。
かずさは、決してウソは口にしない。
「月斗は、青を助けたいだけなのに…。」
気がつくと、いつの間にか月斗の姿は、もうそこにはなかった。
「青は月斗を憎んでいるのよ。彼が青の姉を殺したんだから。」
しかし、天音の心情などおかまいなしに、かずさの冷酷の声が言う。
「月斗はそんな事しないよ!」
「…青に聞けばいいわ…。」
すかさず天音は、興奮気味にそう反論してみせるが、かずさはそんな天音とは対照的に、尚も冷静に続ける。
「…青はもうわかってるよ。」
「…。」
反論する事はここでは無駄な事だと理解した天音は、消え入りそうな声で小さくつぶやいた。
そして、かずさもまた口をつぐんで、天音の次の言葉を待った。
「————かずさ。石を探すにはどうすればいいの?」
天音は顔を上げて、もう一度かずさを真っすぐと見た。
彼女は決意した。
このままでは、何も変わらない。
真っすぐな天音の視線が、確かにかずさに突き刺さった。

