すでに広場には、多くの人々が集まっていた。

「京司…。わいはもうちょっと望みたくしたいんや…。」

りんも、もちろん天使教の演説を聞きに、人々でごった返している広場へと足を運んでいた。
そして、彼の立つ広場から、天師教が立つであろうバルコニーを見上げた。
しかし、その場所はあまりに遠い。

「どんな望み?」

群衆の騒めきの中、りんの耳には、いつもの彼女の冷静な声が飛び込んできた。