「大丈夫ですかね…。」 士導長は心配そうに、華子の様子をバルコニーへと続く部屋の中で、皇后と一緒に見守っていた。 あの華子の事だ。正直、何をしでかすかわからない。 「…あの子…。」 しかし皇后は、そんな士導長の話などは上の空で、何かを考えていた。