「はぁはぁ。」 天音は町の入り口に向かって走り出していた。無我夢中で…。 『もう夢は見たくないの。』 『全部…、偽りの世界なんだから。』 「はぁはぁ。ち…がう…。」 (わかっていた。) 『私決めたんだ…信じるって…。』 「はぁはぁ…。」 『簡単にあきらめんなって!』 (行かなくちゃ…。)