「ひけー!!」 戦場の中シドが声を上げた。 今は正に、国の軍とシド達反乱軍が戦の最中。 一刻の猶予も許されない中、反乱軍は苦戦を強いられていた。 「シド!」 りんは馬に乗って指揮を執るシドに駆け寄る。 つい先日、反乱軍の一員となったばかりのりんも、今では戦力の一人だった。 「りん!とにかく今は逃げなくては!」 「わいにいい考えがある!」 シドの言葉を聞いたりんは、自信満々の笑みを浮かべ、馬の手綱を引いた。