それからりんと月斗は、馬車を乗り継ぎ、ある町へと辿り着いた。
「おー、やっと着いたんか!!いやー兄ちゃんが馬車をとばしてくれて助かったわー!」
りんはいつものように調子よく、馬車に乗せてくれた若者の肩を組んだ。
「まったく…。ここが中月町だよ。」
馬車に乗せてくれた若者が、少し呆れた様子で言った。
そう、二人がやって来たのは、天音が預けられていた教会があると辰から聞いた中月町。
「わいらには、タイムリミットあるさかい…。さー、行くで!ってー!月斗まだ寝とんのか!」
りんは、まだ馬車の中でグーグー寝ていた月斗の頭をこずいた。
「いてーな。」
「はよ!いくで!」
りんは、まだ眠気まなこの月斗の腕をひっぱった。
「ひっぱるなよ!」
「時間ない、ゆうとるやろ。」
「なんだって俺が、コイツとこんな所まで。」
月斗はブツブツ言いながらも、りんに大人しく着いていく。
どうせ町を出るつもりだった月斗は何も考えず、どこか遠くへ行けるなら、とりんについて来てしまった。
しかし、その選択は仇となり、結局はりんに連れ回される事になっていた。
「しゃーないやろ。城下町じゃ、お前はもうお尋ねもんやからな。ほとぼりが冷めるまで、町には帰らんほうがええやろ。」
「ハッ。こんなへんぴな町に逃避行ってわけ。」
「…なんで男と逃避行やねん。」
「おー、やっと着いたんか!!いやー兄ちゃんが馬車をとばしてくれて助かったわー!」
りんはいつものように調子よく、馬車に乗せてくれた若者の肩を組んだ。
「まったく…。ここが中月町だよ。」
馬車に乗せてくれた若者が、少し呆れた様子で言った。
そう、二人がやって来たのは、天音が預けられていた教会があると辰から聞いた中月町。
「わいらには、タイムリミットあるさかい…。さー、行くで!ってー!月斗まだ寝とんのか!」
りんは、まだ馬車の中でグーグー寝ていた月斗の頭をこずいた。
「いてーな。」
「はよ!いくで!」
りんは、まだ眠気まなこの月斗の腕をひっぱった。
「ひっぱるなよ!」
「時間ない、ゆうとるやろ。」
「なんだって俺が、コイツとこんな所まで。」
月斗はブツブツ言いながらも、りんに大人しく着いていく。
どうせ町を出るつもりだった月斗は何も考えず、どこか遠くへ行けるなら、とりんについて来てしまった。
しかし、その選択は仇となり、結局はりんに連れ回される事になっていた。
「しゃーないやろ。城下町じゃ、お前はもうお尋ねもんやからな。ほとぼりが冷めるまで、町には帰らんほうがええやろ。」
「ハッ。こんなへんぴな町に逃避行ってわけ。」
「…なんで男と逃避行やねん。」

