「災いだ…。」 「天師教様、お助けを。」 その頃、町は未だ混乱していた。 城が燃えたという恐怖心は、しっかりと民衆達へ植え付けられ、その恐怖心は簡単には消えなかった。 —————神話の世界は終わった…。 天師教の力だけでは平和は保てない。 この火事は、まるでそれを予言しているかのようだった。 「天師教が何してくれるんや…。」 りんはそんな町民達の様子を見て、その言葉を小さく吐き捨てた。