「…あい……、」
言い掛けた自分に、びっくり、だ。
しん。とした空気に、一瞬で我に返る。
スタジオ中が、凍り付いている。
『…あい…?』
空気、読めよ!!胸ぐらを掴んでやろうと思ったが、俺の言ったたった2文字じゃ、にぶいおっさんには伝わらなかった、らしい。ぽかんとした表情で、俺を眺めている。
『…藤城さん?あい…?』
って!まだ引っ張んのかよ!!
首を傾げて、俺をガン見する始末、だ。
「…あい…、会いたくなるんです。いつも。」
ごまかせた、か…?
.
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…