興奮気味のお姉さんに圧倒されつつ、あの日のあらたの気持ちが素直に嬉しくて。
帰ったら、全部話してしまおうか?
なんて言うかな?
照れるかな?それとも、「今でも、そう思ってるに決まってんだろ。ばーか」なんて、少しぶっきらぼうに言ってくれるだろうか?
想像したら、なんだか嬉しい。
思わずひとりで微笑んだ。
「これ、新作なんです。私がデザインしたんですけど、どう思います?」
「わ!可愛い!!」
マイペースなお姉さんが出してきてくれたピアスに、目が釘付けになった。
「本当ですかっ?!作って良かったぁ。こっちのバージョンもあるんですよぉ。」
2つを見比べて、どっちにしようか悩む。
値段もお手頃だし、2つとも買ってもいいけれど、悩んで結局片方を選んだ。
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