ムボウビハート




 ソファーの上で愛し合うなんてなかなかないから、なんだか恥ずかしい。



灯りを落としたリビングで、絡まったままの2人の指先。



思わず口元に引き寄せて、くちづけた。



あらたの細く、ごつごつとしたでも、あたたかな指。



あたしを強く抱き締めてくれる、優しい指。



あたしの、もの。



そんな風に、確信が持てる毎日。



嬉しくて、優しい毎日。



あたしの、糧。




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