「…ありがとう。ありがとう!あらた!!」 抱き付いた胸からは、大好きな甘い白が香る。 「…あのね、実はね、あたしもあらたと同じこと、考えてたみたい。」 言いながら、カーディガンのポケットから取り出したのは、水色の包装紙に白いりぼんを結んでもらった、小さな包み。 「開けてみて?」 そっと、あらたの手のひらに乗せた。 しばらく、あたしを見つめていたあらたは、ふんわり微笑んで見せた後、包みに手をかけた。 .