「あたし、やだから!あらたがあたしを嫌いになったって、あたしは一生あらたのそばにいる!離れてなんて、あげないっ!!」
あたしの大声に、
「おー、びっくりしたー。」
なんて、少し肩をすくめて見せた。
そのすぐ後に…、
「……ん…っ…!!」
それは文字通り、息も止まるくらいの、くちづけ。
息が本当に出来なくて、焦ってあらたから離れたあたしを、余裕の笑みで見下ろす、愛おしいひと。
「で?なぁんで、そうなった?」
あたしの息が整うのを確認して、問い掛けた。
「…あたしと、別れる気…?」
必死に絞り出した声は、
「は?なぁに、馬鹿なこと言ってんだよ。この!馬鹿あんず~!」
なんて、からかいを含んだ声音にまた、ほっとして。
でもじゃあ、なぜ…?
さっきからのあらたの態度が、気になって。
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