そうして今、何故だか黙りこむ、あたしとあらた。
夕ご飯のあと、いつものように紅茶を淹れて、ソファーに並んで座っている。
今更ながらだけど、変に思われちゃうかな?
だって今日は、何かの記念日でもないし、クリスマスはもう少し先だし。
でも、いてもたってもいられなくなったんだもん。
そんな風に素直に話したら、あらたはなんて言うだろう?
独りで思考の隙間にループしている間に、ずいぶんと時間が経っているような気がする。
そうして気がつけば、なぜだかあらたも無言で。
盗み見た横顔は、何かを思い詰めているようで。
…まさか、まさかまさか……。
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