「あたしは、あらたを忘れたり、しない。何があっても。」 想いを込めて紡いだ、コトバ。 「そ?さーんきゅ。」 いつもの口調に戻ったあらた。 「でも。あんな夫婦になって、お互いに思い合えるんなら、結婚もいいもんなのかも、な?」 突然に出た、そんなあらたのコトバ。 でも、後ろ向きに抱き締められているせいで、あらたの表情がわからない。 .