まるで、小さな子どもに戻ったみたいなあらた。


可愛らしくて、思わずじっ、とその顔を見つめた。


そんなあたしの様子に気がついた、あらた。


「なんだよ。雷だけは、昔から苦手なんだよ。」


そんな風に呟いた唇は、拗ねたように尖っていて、愛おしさが募った。



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