あたしはあらたが、好き。



あらたは？



あたしを好きでいてくれる？



自分の自信のなさが、イヤになる。



大丈夫、大丈夫。



今度は口に出して、つぶやいてみる。



本当に？大丈夫？



駅を出て、独りで歩く。



ちらちらと舞っているのは、今年最初の、雪。



あらたと見たかったのにな…。



思わずついた溜め息は、白く凍った。



「…もう、寒い…」




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