窓際の席に座って、クロワッサンのサンドイッチを頼んだ。 それに、あらたは抹茶ラテ。あたしは、焙じ茶ラテ。 湯気を立てるカップを前に、窓の外を眺める、あらた。 長い睫毛の、綺麗な横顔。 何を、考えているんだろう? 思いながら、あたしも窓ガラスを伝う雫越しの街を、眺めた。 「明日は、晴れるんだって。」 さっき観た、テレビの天気予報のあたしの受け売りに、 「そ?」 たった1言、返したあらた。 「うん。」 ゆっくり流れる時間が、愛おしい。 .