「なんか、さ。いいな、こういうのも。」 ぽつりと呟いたあらた。 目線は前を向いたまま。 「こういうの、って?」 その、穏やかな横顔に問い掛けた。 「なんか、さ?地球の果てに取り残されたみたいだなー、って思って、さ?」 語尾が上がる、あらたのコトバは優しい空気を纏っている。 「んー?思って、どうしたの?」 あたしはそんな、あらたの横顔から目が離せない。 .